2017年2月25日土曜日

鬼が来た(後)〜一番やりたくなかった負傷

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 なんじゃこりゃ!!!???
 昭和の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」の通称ジーパンこと松田優作が腹に被弾して流れる血を手にとったときと同じような叫び声が出そうになりました。節分の翌日、2月4日。ピアノのレッスン直後の空手の稽古のスパーリング中の出来事でした。
 相手の蹴りがカウンターのようにまっすぐ左の中指に当たった結果。突き指と思いきや、指があってはならぬとんでもない方向にひん曲がってしまいました。それはもうまるでオカルト。痛みよりおぞましく変形してしまった指の形にショックを受けてしまい、くらくらします。折れている?脱臼?ピアノが弾けなくなるかも。

 レントゲン写真(R15指定)←グロテスクです。心臓が弱い人は絶対見ないでください。

 空手の支部の仲間が2人つきそってくれて病院探しですが、土曜の夜なので救急病院しかありません。一軒目は整形外科はやっていないということで二軒目に。負傷から一時間半ほど経過し指は腫れ上がって相当痛くなってきましたが、二軒目は手際よくて大助かりでした。受付で症状を訴えたら即レントゲン、診断、処置。結果は左中指第二関節脱臼でした。ちなみに処置は抜けた指を戻すため引っ張るだけ。しかしこれがめちゃめちゃ痛い。でも関節が元の正常な位置に戻りようやく激痛から開放されました。治療は家の近くの整形外科で、ということで翌週再診断。幸い骨折はなく脱臼ですが指は一カ月固定。全治に数ヶ月要するとのことでした。

私「ピアノはまた弾けるようになるのでしょうか」
医者「そのうちね。固定を外して数カ月掛かるかな。でもいまより中指の自由が効かないので下手になるよ」
 弾けるようになるのならいいんです。いまでも下手ですし。でも固定1カ月は辛いな。片手しかできないし。

 負傷以降の練習。ハノンは両手の練習曲なのでパス。ツェルニー40番の3番は右手だけ。3番は右手のアルペジオの練習曲ということが幸い。さらに右手だけで幻想即興曲。淡白な練習内容でありあます。気を取り直して、2月は右手強化月間ということにしよう。いざそう意気込んでみても、所詮右手だけの練習って、本当につまらないんです。普段なら平気で3時間ぐらい弾いてるのですが、右手だけだと30分で飽きてしまいます。
 先生にこんなことになったとしばらく言えず、負傷から10日後、レッスンの3日前にメールでお伝えし、しばらく片手中心の練習ということになりました。そして今に至ります。

 ブログを始めて2週間が過ぎました。なぜブログを始めようとしたかというと、実はピアノがろくに弾けなくなったフラストレーションのはけ口としてでした。
 長々と書き連ねてきましたが、過去の振り返りからようやく現在に至りました。おかげでこれまでを振り返ることで気を静めることができました。今後は練習の備忘録も兼ね、レッスン記をメインに舟歌への道を書きたいなと思っています。とりあえずリハビリレッスン記とかになるのでしょうか。

 最後に皆様。節分の翌日、今回私は鬼に当たってしまい本当に悲しい思いに暮れました。くれぐれも指のお怪我にはご注意を。


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8 件のコメント:

  1. 心臓は強い方なので躊躇無くレントゲン画像を見てしまいましたが……いやはや凄い事になってしまってたのですね(・・;)
    折れなかったのが不幸中の幸いでしょうか。
    せっかくピアノが軌道に乗った所なのに、お気持ち良く分かります。
    片手練習だけでは確かに楽しく無いですね^_^;
    CDかけて、それに合わせて片手だけ弾くとか。。。
    治療&リハビリ、頑張って下さい。
    お大事に(^^)

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    1. koyuさん。ありがとうございます。
      指の骨は小さいので折れたら時間がかかるらしく、折れていなかったのは良かったです。最近痛みがようやくなくなってきたので、恐る恐るそろそろ両手で練習できそうです。

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  2. しばらく片手が使えないようですが、片手で練習するのはとても有効なので、片手で大いに練習されたら如何ですか。ハノンなどの両手でユニゾンを弾く形の練習曲は大きな欠点があります。それは何かというと、片手づつの音が聴けなくなるので、粒が揃っていないくても綺麗に聞こえてしまうという点です。バッハインヴェンションなどは、そういう点で優れていて片手づつ練習して合わせるので、指の訓練としても優れていると思います。ハノンは短時間で練習できてよいのですが、スケールなども、繰り返し同じ音型がしつこく出てくる形の練習曲は、繰り返して同じ音型を弾くので、粒が揃っていないと綺麗に聞こえません。ハノンはかなり耳が良くないと効果が上がらないように思います。

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    1. galois225さん。コメントありがとうございます。
      2月は片手強化!といきたかったのですが、精神力が弱くて…。
      毎日毎日右手だけの練習だと飽きてきて30分ほどでいやになってしまうのです。今週末から指の固定をはずしていいので、あともう少し片手で頑張ります。
      ハノンは賛否あるようですね。確かに両手でうまく聞こえても、先生に指摘されて左手だけやると全然だめなことがよくありました。バッハインヴェンションは聞いたことがあるのですが今度研究してみます。

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  3. こんにちは!忍耐のこいるです。

    再開してからの波乱万丈を読ませてもらいました。
    私も再開してから、思っていた道とはまったく違う方向へ、あれよあれよという間に進んで、たくさん彷徨いました。
    が、それが楽しかったり。

    というか脱臼ですか・・・痛そうです。
    私も何年か前、右肩を脱臼しまして、関節の怪我はトラウマです。なのでR15指定は謹んで遠慮いたしました。
    私は当時「脱臼は大怪我。リハビリをきちんとしなさい。」と散々脅された挙句、リハビリをサボった結果、現在後悔しております。
    やまさんもきちんと治して、リハビリしてくださいね!
    ピアノもリハビリのひとつになると思いますよ!

    そうそう、ツェルニー40の3番、コメントいただいてから譜面を見たら、右手もでしたね。
    左に苦戦した記憶が強くて、左アルペジオの曲と思い込んでました。

    そういえば子供の頃、右手首を骨折してしばらくギプス生活に入ったときに、ピアノのレッスン休める〜♪と思ったら、当時のピアノの先生(現古巣先生)が「これで左手がもっと強くなるわね〜!」と左の特訓に先生だけが燃えていたことを思い出します・・・。
    片手だけの練習って本当につまらないです。

    手が使えないときは、普段できないことをやれるチャンス!と思って、YoutubeやCDや、クラシックラジオ番組などなど、堂々と聴く勉強が出来ますね。
    聴く勉強も、いいですよ♪
    生コンサートなんかはモチベーションアップにもなったりしますしね。
    お大事になさってください。
    そしてまた、ブログの続きを楽しみにしています。

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    1.  忍耐のこいるさん。ありがとうございます。

       こいるさんのブログもいつも楽しく拝見させて頂いています。
       こいるさんも脱臼されたとはたいへんでしたね。痛みを共有して頂いただけで充分で、R15写真はオカルト写真なので見なくて正解だったと思います。

       ツェルニー40番の3番は右手だけで三週間になりました。右アルペジオ中心なのは幸いですが、なかなか上達しないんですよ。それに、こいるさんも感じられたように、片手だけだと本当につまらないですよね。
       
       ところで、気持ちを紛らわせるため始めたブログではありますが、大きなきっかけは負傷前にこいるさんのブログに出会えたことです。そういうわけで、近いうちに私のブログにてこいるさんのブログのことを紹介させて頂いていいでしょうか。

       今後もピアノ仲間として末長くよろしくお願いいたします。

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  4. 両手解禁おめでとうございます。
    見てるだけのこちらとしては、もうちょっと良くなってからがいいんじゃないの・・・?と恐恐読んでおりますが、手が動かせるようになるとピアノに触りたくなる気持ちもよーくわかるので、無理しない範囲で楽しんでくださいね。

    私の伏せ字なんですが、実は同じ曲やってます。
    別れの曲も昨年さらっとですがやりましたし、おお!これもか!とちょっと嬉しいです。

    まだ治療中なんですから、リハビリも、ピアノも、先生の言うことをよく聞いて、ぶり返さないようにしてくださいね。

    文末の件ですが、たいした内容でもないので、名前を伏せていただければ・・・。
    むしろあんなブログでここまで言っていただけてかえって申し訳ないです。
    こちらこそよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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    1. こいる様。
      メッセージありがとうございます。
      それにしても、オー!伏字があの曲とはまたまた奇遇ですね。
      あの曲は演奏効果が高いし一度は弾いてみたいですよね。
      自分は左6連符、右8音の、左のアルペジオが一定の速度で弾けず、右手を待ってしまっていると指摘されています。
      独習の時より速度をグンと落として安定した演奏を試み中ですが、難しいです。
      お互い頑張りましょう。
      また、指のご心配ありがとうございます。まだ全然曲がりませんがピアノを弾くにはさほど支障がありません。
      こいるさんのブログに関しては、では、名前は伏せて忍耐のブログとしておりをみて私のブログで紹介させてください。
      今後もよろしくお願いいたします。

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