2019年5月21日火曜日

サークルの発表会でリベンジ②

   舞台袖で自分の出番を待つ。 
   ここが居心地が良くないのはいつものこと。なぜか時の流れるのが早い。
   あっという間に自分の番だ。

 「とても響きがいいので楽しんできてください」。
   そんな言葉に見送られ舞台へ。

    ペダルの位置を確認して深呼吸を。左のバスの音色をしっかり耳でとらえながらいざノクターン8番。スタインウェイはとてもまろやかな音。ホールの響きも素晴らしい。

   滑り出しは上々と思えたが、序盤で普段間違えないところで指がもつれる。やはり緊張しているよう。指の震えがはっきりわかる。ここで気を取り直して、弾くことに必死にならないよう気をつけ、耳で自分の音を確認することを意識して進める。

   あれよという間に終盤。ひと月前の発表会よりずっとマシな感じで進められたな。そう感じながらふっと気が緩んだか。今どこを弾いているのか見失う。わかるところまで2、3小節飛ばしてごまかした。最後の最後にしくじったが、全体的には前回よりずっといい出来に終わっのかな。


   二次会はシャブシャブ。サークルに入って初めて食事会に参加したので、知らない人ばかりです。初めましての挨拶を何度したことだろうか。音大出身の人も結構いるんですね。どおりでうまいわけだ。それにしてもお酒好きな人が多かったのは驚き。

   三次会に突入。座敷で膝を付き合わせてのピアノ談義。大勢の人と酒を飲みながら、なかなかピアノの話を深くできるものではないので、楽しいひと時でした。

   そして1週間後。サークルの運営者から私の演奏の録音データを頂戴しました。

   すごいいい音です。

   しかーし。いかん、ひどい。客観的に聴くと耐えられません。録音した自分の声を聞くのを10倍変にした感じ。よくこんな演奏で満足していたとは。反省点があまりに多くて(涙)。もうリベンジの機会はないのだろうか。

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2019年5月12日日曜日

サークルの発表会でリベンジ①

 桜まだ咲く4月初旬、教室の発表会がありました。
 演目はショパンのノクターン8番。
 失意の出来だったのはご報告した通りです。
 緊張による手の震え、左手のバスでの大きな音外し、そして譜めくりの失敗で演奏中断。この日までに追い込めたつもりが大失敗の連続でした。

 それからひと月。日中最高気温が28度越えの夏日の土曜日、入ったばかりのサークルの発表会に出ました。演目は同じノクターン8番。今回はリベンジです。

 会場への道中で見つけた立ち食い蕎麦屋で、とても暑かったので冷たい蕎麦と天丼セットで腹ごなし。吹き出す汗を拭き吹き、会場に到着しました。

 ところで自分で言うのもなんですが、私はとてもおっちょこちょいなんです。
 空手の審査会で胴着の下(ズボン)を忘れたり、稽古で帯を忘れたりなんてしょっちゅう。
 大事な時にやってもうた!がとても多いんんです。

 そして今回、会場についてふと足元に目をやると……。

 スニーカーやないか!!!!

 スーツにスニーカーで来てしまった。会場に着くまで気づかないのもどうかしているのだが。いやはやどうしよう。とりあえずはリハーサルか。待合室にはドレスに着飾った女性たちや蝶ネクタイの男性も。これはスニーカーではさすがに恥ずかしいな。
 
 リハーサルの持ち時間は3分。緊張の原因と思われる照明がこちらの会場では柔らかめで助かった気分。この時点では緊張していないのでピアノの音質は冷静に分析できます。憧れのスタインウエイ。タッチが軽く、ものすごくまろやかに会場に綺麗に響き渡るのがわかります。苦手な部分をさっとさらって、リハは次の人にバトンタッチ。

 すぐさま近所の靴屋をググります。するとあった!徒歩5分にABCマート!
 どうでも良い一番安い革靴を購入して会場に戻ると、ショパンの華麗なる大円舞曲の調べが会場の廊下にも響いていました。もう1曲めの人だ。出番まではあと1時間か。
 
 自分の3人前で舞台袖に行きました。みんな緊張していると言いつつ、上手に弾いているなあ。そして何より暗譜の人が圧倒的に多い。自分は楽譜持参です。前回失敗した原因の一つ、iPadではなく、1ページ目だけコピーして2ページ目に貼り付けた普段使っていた楽譜です。

 緊張感を和らげるには深呼吸をすること、アロマオイルを嗅ぐこと、などを勧められました。アロマオイルは買いそびれたので、深呼吸だけはトライ。これで心拍数はある程度下げられるんんでしょうね。
 舞台袖で待機していると時間が経つのが早い!すぐに自分の順番が来ました。
(続く)


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2019年5月9日木曜日

サザンとショパンが耳から離れない

 二週間前になりますが、サザンオールスターズのコンサートに行ってきました。
 40周年ツアーです。
 ファンクラブ枠でアリーナ公演を一つ、ドーム公演を4つ申し込んだのですが、東京ドームは全て外れ、ドームよりずっと箱が小さい愛媛武道館公演が当たったのでした。神奈川在住の私は旅行がてらで松山に。高校の頃からファンだったのに今回が初の鑑賞となります。

    座席は入場するまでわかりません。
    ドキドキしながら入り口で発券されたチケットを見て!?!?!!!!
    アリーナ前から11列目!!!これは今年の運を使い果たしたか。
 そして圧巻の3時間半36曲。こんなに長いライブは初めてです。
    そして間近で見られて本当に幸せでした。


   桑田佳祐さん、かっこよかったなあ。62歳という歳を感じさせないパフォーマンス。ユーモアたっぷりのMC。青春時代に聴き込んだ懐かしい曲の数々。巨大ビジョンに映る地元の湘南や横浜の景色を松山の会場で見る不思議。一生忘れられないライブとなりました。

 
    松山は大学時代にやっていた空手流派の総本部があった関係で3回行ったことがありますが、今回はコンサートを含め観光もじっくり楽しみました。のんびりしていて本当に良いところ。また行ってみたいですね。


   そしてサザン堪能のわずか2週間後。またまた一生忘れることができないコンサートを鑑賞することに。

   横山幸雄全240曲・3日間にわたるショパンの全作品演奏会~第10回記念特別公演「ショパン全作品演奏会」3日連続公演。


   こんなコンサートは世界中探しても2度と行われないでしょう、
    最後は多くの聴衆が涙を流しながらの240曲目のソナタ3番を見守っていました。もうこの時は横山さんの背中にショパンが降臨しているのが見えた気がしました。


   それにしても、すっかり耳に焼き付いてしまった、ショパンとサザンが、ここのところ耳から離れないのが困ったものです。

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2019年5月6日月曜日

大丈夫、始まれば終わるから~でもまた始まるんです

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    できることなら時計の針を戻したい。

    それはもうかなわぬ夢。しかし実はリベンジのチャンスがあるのでした。

 4月から入会したピアノサークルの発表会。入会早々の5月に行われるんです。もちろん申し込みました。


 そして演目は、当然、ショパン・ノクターン8番。

 こんども問題は緊張の克服ですね。
 うちの教室の先生も猛烈にあがり症らしく、自動車免許を取るときに教習所の先生から「よくピアニストができますね」と驚かれたほどらしいのです。そんなわけで先生なりに緊張克服のノウハウは持っているようです。深呼吸は大事。だとか。でも自分ができるのは丹田式呼吸ぐらい?


 まあ先生がよくおっしゃることは、ある程度の緊張感は必要である、と。
 緊張感のない演奏は、しまりがないということらしいです。

 あとよくおっしゃるのは練習の50パーセントも出せれば御の字とも。
 
 あ、そうそう、あとは譜めくりの練習ですね。慣れるまではiPADは使いません!!

   大丈夫、始まれば終わるから~。確かに教室の発表会は終わりました。グダグダでしたが。でも大丈夫、もう一回始まるんです。次は緊張に負けるまい。

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2019年5月3日金曜日

大丈夫、始まれば終わるから〜いや全然終わってないし

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大丈夫、始まれば終わるから。そうお伝えしてはや3週間。
 しかしこの記事すら全く終えていないという体たらく。反省しています。

おじさんになってピアノを再開して今回で3回目となる発表会の続報です。特に私に事故があったりとか、ブログを書くことが嫌になったというわけではありません。
 続きを書こうと思いつつ、仕事が忙しかったり、なんだかんだで今に至ってしまっただけですから。

 随分間があったので、少々振り返ってみると…。
 中学3年以来、ピアノレッスンを再開したのが50歳の秋。そしてひと月後の12月にいきなり発表会。短期間でも弾ける曲ということで、ショパンノクターン2番を選択しました。しかしこの時は、子供の時には感じたことがなかった緊張感で潰されそうになる中、精一杯の演奏。反省多々ありました。
 そして一昨年の12月、自身ピアノ再開から2度目の発表会はショパン別れの曲。普段はごまかしながらもなんとか通していた難所の中盤で潰れてしまい、あえなく飛ばす失態。反省多々ありました。
 そしてピアノ再開から3度目となる今回に選んだのはショパンノクターン8番。発表会直前は割といい状態で、これまでの3回に比べたら全然まし、と思っていました。

 しかし、本番を迎えるとやっぱり緊張します。
 落ち着こうと試みはします。
 しかしいざ弾き始めてみると手が震えている自分に気づきます。
 足もガクガクしているのにも気づきます。
 序盤はゆっくり聴かせたいと、スローでやっているつもりですが、どんどん早くなっていくのもわかります。

 全く落ち着いていないですね。そんな状況でも序盤はそこそこやっていたのだろうか。

 壮年の記憶力は頼りになりません。暗譜は鼻っから諦めてます。というわけで今回の最大の武器はiPadPro。大画面に楽譜2ページを表示し、タッチでめくれるようにしていました。

 発表会前までこの端末を使って演奏してページめくりも問題なくやっていました。が、しかし。

 本番でやってしもうた。

 それは、気がつかないうちに楽譜の表示モードが編集モードになっていたのでした。
 編集モードでは、楽譜に色々書き込めます。いろんなカラーで苦手な部分にメモ書きできてとても便利。
 でもこの機能は演奏中は必要ありません。なんせ、このモードになっている間はページがめくれないのですから。

 もう感の良い方なら次に書く悲劇はおわかりでしょう。
 編集モードなのでページがめくれないんです。気づかない私はページをめくろうと画面をスワイプするたびに、無情にも赤いペンツールが意味なく横線を引くばかり。3本赤い横線を楽譜に書き込んでようやく編集モードになっていたことに気づき、そこから慌てて楽譜モードに切り替える。

 このあいだの時間って、一体何秒だったんだろう。演奏が完全に止まってしまいました。

 もうこの後は悪い意味で集中力が切れてしまい、間違ったことがない部分で音を外すミスを連発して散々でした。

 ああ、できることならば時計の針を戻したい。

 【続く】(今度はすぐに続報書きます。横山幸雄さんのオールショパン初日も素晴らしかったのでそちらも機を見て)。


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緊張克服は場慣れ

    先月、サークルの発表会がありました。   街ピアノにトライしてきたのも、発表会の緊張に慣れるためでした。     以前も書きましたが、発表会といえば、大人になってから初めて出たのがちょうど 5 年前。当時 51 歳で、先生から習うのは 14 歳の時以来 37 年ぶりです。...