2017年2月25日土曜日

鬼が来た(後)〜一番やりたくなかった負傷

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 なんじゃこりゃ!!!???
 昭和の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」の通称ジーパンこと松田優作が腹に被弾して流れる血を手にとったときと同じような叫び声が出そうになりました。節分の翌日、2月4日。ピアノのレッスン直後の空手の稽古のスパーリング中の出来事でした。
 相手の蹴りがカウンターのようにまっすぐ左の中指に当たった結果。突き指と思いきや、指があってはならぬとんでもない方向にひん曲がってしまいました。それはもうまるでオカルト。痛みよりおぞましく変形してしまった指の形にショックを受けてしまい、くらくらします。折れている?脱臼?ピアノが弾けなくなるかも。

 レントゲン写真(R15指定)←グロテスクです。心臓が弱い人は絶対見ないでください。

 空手の支部の仲間が2人つきそってくれて病院探しですが、土曜の夜なので救急病院しかありません。一軒目は整形外科はやっていないということで二軒目に。負傷から一時間半ほど経過し指は腫れ上がって相当痛くなってきましたが、二軒目は手際よくて大助かりでした。受付で症状を訴えたら即レントゲン、診断、処置。結果は左中指第二関節脱臼でした。ちなみに処置は抜けた指を戻すため引っ張るだけ。しかしこれがめちゃめちゃ痛い。でも関節が元の正常な位置に戻りようやく激痛から開放されました。治療は家の近くの整形外科で、ということで翌週再診断。幸い骨折はなく脱臼ですが指は一カ月固定。全治に数ヶ月要するとのことでした。

私「ピアノはまた弾けるようになるのでしょうか」
医者「そのうちね。固定を外して数カ月掛かるかな。でもいまより中指の自由が効かないので下手になるよ」
 弾けるようになるのならいいんです。いまでも下手ですし。でも固定1カ月は辛いな。片手しかできないし。

 負傷以降の練習。ハノンは両手の練習曲なのでパス。ツェルニー40番の3番は右手だけ。3番は右手のアルペジオの練習曲ということが幸い。さらに右手だけで幻想即興曲。淡白な練習内容でありあます。気を取り直して、2月は右手強化月間ということにしよう。いざそう意気込んでみても、所詮右手だけの練習って、本当につまらないんです。普段なら平気で3時間ぐらい弾いてるのですが、右手だけだと30分で飽きてしまいます。
 先生にこんなことになったとしばらく言えず、負傷から10日後、レッスンの3日前にメールでお伝えし、しばらく片手中心の練習ということになりました。そして今に至ります。

 ブログを始めて2週間が過ぎました。なぜブログを始めようとしたかというと、実はピアノがろくに弾けなくなったフラストレーションのはけ口としてでした。
 長々と書き連ねてきましたが、過去の振り返りからようやく現在に至りました。おかげでこれまでを振り返ることで気を静めることができました。今後は練習の備忘録も兼ね、レッスン記をメインに舟歌への道を書きたいなと思っています。とりあえずリハビリレッスン記とかになるのでしょうか。

 最後に皆様。節分の翌日、今回私は鬼に当たってしまい本当に悲しい思いに暮れました。くれぐれも指のお怪我にはご注意を。


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2017年2月24日金曜日

鬼が来た(前)〜発表会を終えてから

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2016年11月、ようやく腰を据えてレッスンできる教室が見つかったと思いきや、翌月開催されるという発表会出演が決まり、その後1カ月間は、演目のショパン・ノクターン2番のための練習に費やされました。
 12月中盤にさしかかるころ発表会も終わり、ようやく本格的なレッスン始動であります。

(練習曲)
ハノン1番
ツェルニー40番より1番
(私選定曲)
ショパン・エチュードop10-3別れの曲

 自己紹介でも触れましたが、ハノンは当初なめてかかっていました。小学校の時にやったことがありますし、1番はすぐに弾けたつもりでした。
 先生「左手だけで」。私「(心のなかで)あらら、もつれる」。左手だけだとおそらく幼児なみの強度と速さ。基本の大切さを痛感した次第。
 ツェルニー40番の1曲目も然りで拍がでたらめでした。またまた基本の大切さを痛感した次第。
 そんな実力なのに恐れ多くも私選定曲は、ノクターン2番と並びショパンのなかで馴染み深い、別れのエチュード。こちらは大好きなショパンなので家の練習も教室のレッスンも、とてもとても楽しい。細かい間違えより、音楽性を重視する先生は、傍らで、弱くなるところはそっと、強くなる部分は大きなアクションで指揮をとるように歌ってくれます。こちらもつられてというか、体をゆすって演奏にのめり込んでしまいます。

 年は越えて2017年1月中旬。
 別れの曲以外の大好きなショパンの曲は封印し、年末年始は別れのみの練習。おかげでややこしかった中盤の跳躍重音もなんとか弾けるようになり、前半、後半のきれいなメロディーの部分もほぼミスなく弾けるようになりました。完璧ではありませんがノクターン2番に続いてある程度ものにできたと思って、新たな曲を先生に要望したら快諾いただきました。次は同じくショパンのなじみ曲、幻想即興曲です。
 ハノンは2番終了。ツェルニー40番も2番終了。次週はすべて新曲で大変だ。

 節分の翌日、2月4日土曜日。ハノン3番は終了したものの、ツェルニー40番3番に大苦戦。ハ長調がめちゃめちゃ苦手なんです。白鍵の幅を指がちゃんと覚えていない証拠なのでしょう。薬指と小指の離れの悪さも指摘されるもなかなか直せませんでした。
 また幻想即興曲は中盤のノクターン風の部分で右と左の音のタイミングをずらす部分がいっぱいあるのですが、独習の時に同時に弾いてしまってそのくせがなかなか治りません。ここが今後の最大の課題です。

 ところでピアノとはぜんぜん違う話に代わりますが、これを説明しないことには今後の話とつながらないのでご容赦を。
 実は私は神奈川県藤沢市内にて、ピアノの稽古の後に続けて空手の稽古をやっています。もう40年ほど前に流行した古い作品で「空手バカ一代」という漫画を読んだ人ならご存知と思いますが、ケンカ十段芦原英幸氏が興した芦原会館という組織にいます。空手とピアノ。それはまるで真逆の活動みたいですが、意外と共通点は多いのですよ。
 ともかく、この日もピアノの稽古を終えてすぐ、気分を一新して空手。約40分間の、突き、蹴り、受けだけの基本稽古を終えたあとは自由練習です。ミットを蹴ったり叩いたりするもよし、自分は数人を相手にスパーリングを行いました。空手は大雑把にわけて2種類あり組手で技を当てない伝統派、そして実際に技を当てるフルコンタクト派があります。自分の流派は後者の通称フルコン派。
 しかしずっと全力で殴り合っていては、50のおっさんの体力では体が持ちませんし怪我が絶えないでしょう。なので通常のスパーリングは、十の内三か四ほどの力加減で行います。
 そして1分1ラウンドの4人目、相手の蹴りがまっすぐに来る左の前蹴りと思い左手で受け流そうとしたら、軌道を見誤っていたようで、実際来たのは左の上段回し蹴り。とっさに蹴りが来る方向に手を出したら、左指に蹴りが当たりました。激痛ではないのですが、ぴりっとした痛み。突き指だけはやりたくなかったのに、やっちゃったかな。そう思い相手にマッタをして左手をみたら、なんじゃ、こらー???!!!(松田優作風)。
 鬼が来た(後)に続く。

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2017年2月21日火曜日

発表会(下)

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2016年12月11日、日曜日午前。自身37年ぶりの発表会。
 ショパン・ノクターンOP.2。3年前に独習でピアノ再開のきっかけになった曲が発表会の作品となりました。
 早起きして、最後の調整。先生のアドバイスを噛みしめるよう10回通しで弾いてみました。最初は5、6回のミスタッチが最後は2ミスほどになりました。わずかひと月で仕上げたのでこれぐらいは仕方がないだろう。楽観的な気分で家を発ちました。
 会場は横浜市の施設で、400席近くもあるホールです。お客さんはさすがにそこまで埋まりませんが。自分の教室は開かれてまだ3年と新しい教室で、発表会は今回で2回目ということです。出演する生徒は15人。連弾の部では両親も参加できます。それにしても今はピアノを習う男の子が多いのですね。かつては自分が出演した発表会は参加者は倍ほどいましたが男子は2、3人でした。今回は自分を含めて15人中6人もいます。
 まだ小学校に入る前の小さな小さな子どもたちからスタートです。にこにこお辞儀をきっちりして、緊張している様子はなくてうらやましいですね。自分も気ぜわしく感じられるようになってきました。私の教室は若い教室なので、生徒も本当に若いです。3分の2は小学生以下。自分の教室を褒めるのもなんですが、子どもたちのうまいこと。どう伝えたら良いのでしょう。ペダルに足が届かないちびっ子ばかりと思っていたら、一本調子の子は一人もいません。緩急をつけ、感情表現も巧み。手首の使い方がしなやかな子もいっぱいいました。4、5年たったらこの半分以上の子どもたちに、間違いなく実力で抜かされるだろう。
 自分の順番は15人中14番目。最終演者は私より若干お若い大人の女性で、おとなは自分を含めて2人だけです。昨年は大人は一人だけだったようで、私の参加で安心されたようです。さて自分の番が迫ってきました。5人前で舞台裏の待機所へ。舞台袖のお客さんから見えないところで次の子どもに先生が最期のアドバイスをしています。いよいよ中学生の演奏になりました。さすがに中学生ぐらいになるとみんな緊張した様子。自分はといえば、なぜか思っていたほど緊張していない。今回は暗譜演奏ではないので、楽譜というお守りが心強い。そしていよいよ自分の番に。
  舞台裏で雑務を担っていたやや年配の女性から「譜面台はつけられます?」。先生とそっくりの雰囲気!きっとお母さんに違いない。それにマイク進行の女性も似ているような気がする。きっとお姉さんか妹さんだ。これは現在に至っても確認していなかったりするので今度聞いてみよう。「付け方はわからないんです」(私)。「ではつけてくるのでここ(舞台袖)で待っていてください」(きっと先生の母)。グランドピアノの譜面台って取り外しできるんですね。子どもたちはもちろん暗譜なので取り外されていました。
  そして演奏曲が収められた全音のショパンピアノアルバム(ピースは買わなかったんです)を手に舞台へ。椅子の後方の床にテープで印が貼ってあります。ここがお辞儀する場所だな。 舞台に向けられた光線が眩しい。遠近感というか大小の見え方の錯覚で、普段あれ程大きく感じられるグランドピアノが広い舞台にぽつんと置かれているとものすごく小さく感じられます。一礼してあこがれのスタインウェイへ。C-227というモデルのようです。価格を調べたらなんと1500万円!椅子からして全然違います。家のピアノ椅子と全く違う座り心地。クッションはうちの2倍はあるだろうかフカフカです。付箋をつけていたノクターンのページを開き、ペダルの位置を確認し深く深呼吸していよいよ演奏へ。
 先生に教わったように弱く押し込むように第一音のシ♭を人差し指で打鍵すると「おや?」です。ざらつきというか、指に吸い付くような感触。普段自分の弾いているピアノの鍵盤はつるつるしているがざらざらして感触が全く違います。そしてタッチがものすごく軽い。
 普段と全く違う環境だからか、弾き初めて数小節目でいきなりミスタッチ。こんなところで間違ったことがありません。靴を履いてペダルを踏むのに慣れないため感覚がよくわからず、つま先を引っかけたりしてペダリングが狂うのも余計な気を反らせる原因に。心はそれほど緊張していないのに体がどんどんガチガチになってくるのがわかります。そういえばいつの間にか足が震えている。手も小刻みに震えているのが感じられます。私はかなり鈍感な人間で、この日も直前まで緊張感を感じられなかったのですが、演奏中に体が完全に緊張状態に陥ってしまいました。金縛りの経験ってみなさんありますか。意識はあるのに体が動かない、そんなもどかしさに似た心と体のギャップの感じ。まるで幽体離脱し少し離れたところから自分を見ているかのような感じでもありました。
  せっかく練習で克服できたと思われた箇所は当たり前のように間違えます。間違えたことがない箇所もいっぱい間違えます。普段よく間違えるところは必ず間違えます。家を出る直前に2ミスで安堵したのに、もう数え切れないほどのミスタッチと指のもつれ。でも間違えても絶対止まらず、進みました。終盤にきてようやく震えが落ち着いてきたようで、自分を取り戻せるような感じになりました。
 最後に重音で速くなる部分、続くトリルからエンディングまではなんとかこなせたのだろうか。これは本当にもう反省点だらけだな、と感じながら退場すると舞台裏では先生、きっと先生の母、たぶん先生の妹さん3人の拍手のお迎え。「素晴らしい演奏」と褒めていただいたのは嬉しいが「いえいえ、もう思い通りには全くいかなかった演奏でお恥ずかしい限り」と恐縮するばかりでした。いくら練習でうまく弾けても、本番は別物と痛感した次第です。
 発表会直後に先生がブログで書かれていた言葉が沁みました。全く同感です。

 ”本番には魔物が住んでいる” なんて言われる事もあるのですが、 先日の発表会でもそう感じた方はいらっしゃるのではないでしょうか。 〜いつもと違う状況、それには当然いつもと違う感情が芽生え、 いつもとは違う精神状態になります。 その中でも演奏しなければならない厳しさ。 (先生のブログより)

 半年がかりの苦難の先生選びから、発表会出演。これは本当に貴重な体験でした。心は次の発表会に、と行きたいところですが、しばらく基本をじっくり練りたいです。そういうわけで、てんやわんやのピアノ再開でしたが、2016年も終わるころ、ようやく腰をすえて本格的なピアノレッスン開始となりました。ハノン、ツェルニー40番、別れのエチュード、普通にピアノレッスンです。すぐに年も明け順風満帆です。
 と思われたピアノライフ。いつも思わせぶりの終わり方で申し訳ありませんが、今度は思いもよらぬとんでもないアクシデントに見舞われることになりました。
 次回(鬼が来た)に続く。

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2017年2月18日土曜日

発表会(中)

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年ぶりに本格的に先生についた本レッスン初日、発表会のご提案を受け、参加を決めました。発表会は翌月とすぐ。さっそく曲選びです。
 これまで弾き散らかしてきた曲から1カ月でまとめられそうな曲はこれしかあるまい。 ショパン・ノクターン(Op.9-2)、通称2番。
 ショパンの中で一般の人に最も馴染み深い曲でしょうか。ソチ五輪フィギュアの真央ちゃんの演技にかかっているのを聴いて、2年半前、ピアノ再開のきっかけとなった曲でもあります。
 先生「暗譜はできます?」。
 私「できません」(きっぱり。1ヶ月では自信ありません)。
 先生「おとなは楽譜ありを認めているのでいいですよ」。
 自分「(ほっ)」。
 難曲が多いショパンの中で最も取り組みやすい曲なので、うまい子どもだと小学生高学年あたりから発表会で取り上げていますよね。自分は、ぐだぐだ舟歌、ボロボロ英雄ポロネーズ、それに別れのエチュードやらにかかりっきりで、最近はすっかりご無沙汰でした。久々なのでかなり適当ながら先生の前で弾いてみて、これならいけそう、ということで即決定しました。
 とはいえ、指摘されて初めて気づく誤音の多さよ。思い込みでずっと間違った音で弾いていた箇所がいっぱいありました。家に帰って練習しても間違った指運びが染み付いていてなかなか修正できません。正しい音で弾こうとすると演奏全体が乱れてしまうのが困りもの。この修正が大きな課題の一つでした。そして改めて楽譜を眺めていまさら発見というかなんというか。この曲は8分の12拍子だったのですね。左手の3連符の印象が強くて、ずっと三拍子かと思っていました。ワルツ?違うって!夜想曲ですから。
 レッスン第2週目。発表会からひと月をきったため、課題のハノンとツェルニーはしばらくお休みです。
 そして新たな発見というか教えてもらったポイント。ノクターン2番の第1小節は8分音符のシ♭のみ。1小節12拍子の曲なのですが、冒頭一音だけ、1小節1拍子。ちなみに別れのエチュードも同じような始まりですね。このシ♭一音をきれいに鳴らすのが、真面目にやればやるほど難しいのです。次のソをp(ピアノ)でありながらクリアに聞えるように控えめに鳴らすシ♭。ここだけで何十回家で練習したことでしょう。
 続いて弾き進めると、少し速いとご指摘。下手な演奏ほどゆっくりでいいところが速くなるものですよね。先生は自分の右手に立ってずっと歌いながら指揮をとるように指導してくれます。
 ところで私が愛するピアニストの一人、カツァリス氏のYouTube動画がけっこう上がっていまして、その中のショパンの曲のレッスン講座が好きでよく見るのですが、しょっちゅう「歌うように」と言っています。ショパン本人もオペラ好きだったそうな。そしてスラーのお話。これまで、お玉じゃくしに気を取られてスラーは知ってはいても強く意識したことがありませんでした。先生曰く、歌には必ず息継ぎがある。ピアノにも同じように息継ぎのようなポイントが必要、とのこと。そしてスラーが息継ぎのようなものだと。スラーの始まりはそっと弾き、山で盛り上げるように、そしてスラーの終わりでそっと弾く。まるで息をするように。これを忠実に実行するだけで随分感情表現が豊かにできたような気がします。
 そして最後の難所のトリルにもアドバイスを頂戴。「タラララ、タラララ…」。弾くたびに数が狂います。速く弾けば弾くほどわけがわからなくなります。ある時は5連、ある時は7連。数えてみて実は6連と初めて知りました。数を意識して弾くと不思議なものでますますわけがわからなくなります。たった6回なのに。そこで。
「①タラララ、②タラララ、③タラララ、④タラララ、⑤タラララ、⑥タラララ」と考えるのではなく、タラララを2つひとまとめにして、3つの塊にします。
「①②タラララタラララ、③④タラララタラララ、⑤⑥タラララタラララ」。という具合に。6つから3つになったぶん間違えなさそうでしょう?もしこの部分で迷いがある方はお試しあれ。
 あげているときりがないのでこの程度で割愛しますが、ノクターン2番について先生からいっぱい教わりました。簡単と思われましたが流石にショパンの曲であります。意図を理解して弾くとなると1ヶ月では全然足りませんでした。
 教室入門から1カ月。ぐだぐだ舟歌もボロボロ英雄ポロネーズもそのほか色んな曲は封印して、家で弾くのはひたすらノクターンのみでした。間違って思い込んでいた音もようやく正しく弾けるようになり、ミスタッチも減り、これならなんとかなるかな。2016年12月初め、自分にとって37年ぶりとなる発表会を迎えることとなりました。

発表会(下)に続く
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2017年2月15日水曜日

発表会(上)

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 2016年11月初旬。
 今度の藤沢の教室はカワイのグランドピアノ。家のヤマハのアップライトより鍵盤が少々重く感じられますが低音の響きが全く違います。体験レッスンではショパンの舟歌ではなく別れのエチュードをみてもらいました。
 この日は通常の稽古日ではなかったため、先生はお子さんを片手で抱っこしながらのレッスン。もう一方の手で実演してくれたりですごいなと思いました。
 歌いながら、そして指揮しながらのご指導。もちろん間違った音符は指摘してくれますが、ミスより音楽性重視が嬉しいです。
 例えば中盤のこの2つの小節。

 前=f、後=p。この変化はわかりますよね。そしてレ#とソ#がレ♮とソ♮に変化しています。このレとソの音をほんの少し強調してかつfからpに移行することで、沈んだ雰囲気が出るとアドバイスを頂きました。この他にも譜面に潜むショパンの意図するメッセージを教えていただき目からうろこ。あっという間の40分でした。
 そして最後に先生。
 「練習曲(ショパンのものではありません)をやれば絶対にうまくなります。次回からハノンとツェルニー40番を合わせてやりましょう」。そして続けてさらりと「来月発表会なので出ませんか」。この時自分は、発表会にはあくまで伺うつもりで、出演するつもりは全くなく言葉を濁して体験レッスンは終わりました。

 11月第二週目の土曜日。初の本レッスン。
 課題のハノン1番。「ダラララララララ」「ダラララララララ」と上昇して下っていくやつです。小学校の時にやりました。毎日5分ほど練習し、そこそこ弾けたつもりで臨みました。
 両手で弾いた後先生。「左手だけで弾いてください」。
 「ダ、、ラ、、ラ、、ラ、、ラ、、ラ、、ラ、、ラ」。
 あれ?めちゃめちゃ、もつれる。音も弱々しく、まるで赤ちゃんが弾いているかのよう。
 両手に戻るとまともに聞こえますが、今度は拍を意識するように、と。4連符の1音目をわざと強く弾いて拍をつかみます。結局初レッスンのハノンは、全くできていないことを思い知ることに。
 そしてツェルニー40番の一曲目。こちらも拍を意識、わざと連符の1音目を強く弾きます。ゆくゆくはレガートに、ということでした。こちらも全然だめ。
 前の投稿でも書きましたが、再開してから拍を意識して弾いたことがなかったので、易しいと思っていた2つの練習曲を馬鹿にできないことを痛感。基本は本当に大事だと思い知った次第です。
 こんな自分がいま大曲、舟歌を弾かせて欲しいとはとても言い出せなくなりました。そして前回に続きの別れのエチュード。
 一通りレッスンが終わったところで、先生は再び優しくイケイケなご提案。
 「発表会に出ませんか」。「ピアノはスタインウェイですよ」「発表会の経験は絶対あとで生かされます」。
 私は最初は難色を示しましたが、先生のプッシュに完全に押し出されました。経験はあとで生かされるという言葉に動かされました。
 私「出ます!!」。
 先生「曲はどうしましょう」。
 私「1ヶ月でできるものですよねー」。
 最初は舟歌を教わろうと37年ぶりに教わり始めたピアノ教室。それが思わぬご提案でいきなり発表会出演になりました。もちろん舟歌なんぞ弾けるわけもありません。
 「そうですねー。では」。
(発表会(中)に続く)

 
 

2017年2月14日火曜日

サイトを引っ越しました

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 前のサイトでコメントをいただいた、koyuさん、酢~さん。
 こちらの引っ越し先のサイトで反映されていないようで申し訳ありません。

 訳あって今回のブログはしばらく過去のふり返りとなりますが、頻繁に更新しますので、時々のぞきに来ていただけたら幸甚です.

2017年2月12日日曜日

苦難の先生探し(下)

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 2016年10月。
 横浜北部の住宅街にある教室にて月2回、ワンレッスン1時間、私が好きな曲をご指導頂くということになりました。
 体験レッスンを経て本レッスン初日。先生の教室は駅から徒歩30分。バスを使ってもなんだかんだで20分以上かかるので徒歩を選択。10月頭にもかかわらず最高気温30度と真夏日でした。めちゃめちゃ汗っかきなおっさんにはこたえました
 汗をふきふき、念願だったショパンの舟歌と別れのエチュードを見ていただきました。
 舟歌の序盤で一旦止まって「独学でよくここまで」と先生。「いえいえ」と冷汗で謙遜。そこで先生、流れる私の汗を見て冷房を強に。
 せっかく部屋を冷やしていただいたのに、さらにわたしの発汗を促すお話。
 舟歌は8分の12拍子。拍を意識しないと聴いてる人には違和感というか気持ち悪いと…。
 拍?普段オタマジャクシばかり追っていた自分が意識したことがありません。拍ってリズムのことですよね。でもこれは大事ですよ、きっと大事ですよ、拍。いやはやしかし、舟歌が8分の12拍子とは初めて知りました。というかそもそも楽譜の頭にはっきり書いてあるではないか。全然見てませんでした。自分のあまりのでたらめぶりの恥ずかしさと、炎天下で30分歩いてきたせいとで、それほど熱演したわけでもないのにもう汗だくつゆだく。
 続く別れのエチュード。こちらのレッスンも目からウロコでした。特に中盤のややこしいところ。いくら練習してもうまくならなかったのに光明がさすアドバイスを頂きました。別れのエチュードは練習曲としていろんな要素があるけれど、中盤は、2(人差し指)+5(小指)、1(親指)+3(中指)の練習曲であると。確かに譜面を見るとほとんど2+5と1+3を指定しています。この指定指番号を守るだけで弾きやすくなると。確かに。
 あっという間の1時間でした。家に帰って復習するのが楽しみで仕方がありません。
 それにしても気がかりな点が一つ。先生の教室が遠いんです。会社から1時間半以上。うちからはなんと2時間もかかりました。強いモチベーションがあるのでなんとかなっていますが、本当に遠い。
 そして教室に通って3週間ほどして一通のメールが来ました。
 「頂いたメッセージ(教室のホームページの問い合わせ欄に書いた私のメッセージ)がどうしても心に残っており、もしまだピアノの先生をお探しでしたら…と、不躾ながらご連絡を致しました」。
 5カ月前に断られた先生からでした。レッスン枠が1年半ぶりに空きが出たとのことでした。自分が男だからということではなく、本当に空きがなく断られたのでした。あとひと月早く申し出てくれたら!
 今の横浜北部の教室は家から2時間。そして空きが出たという教室は自分がやっている神奈川県藤沢市の空手道場からすぐ近くで原付きで30分ほど。そしてなによりもともと教わりたかった先生です。
 踏ん切りは早くつけるべきだろう。猛烈な葛藤で悩みまくった末、10月末、せっかく最初に受けていただいた横浜の先生はお断りする決意をしました。そして新しい藤沢市の先生で体験レッスンを受け、予想通りショパンに対する造詣の深さに猛烈に感銘。半年も教室選びに難航したのに、わずか1カ月で教室を変更することになりました。
 2016年11月初旬、新境地の藤沢の教室で初レッスン。
 そして先生。
 「来月、発表会がありますが出ませんか」。
 いきなり発表会?しかも来月?
(苦難の先生探し)はこれにて終了。次回は(発表会)

2017年2月11日土曜日

苦難の先生探し(中)

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 先生につこうと一念発起。紹介がないので、昔なら電話帳のピアノ教室の欄を調べて、上から順番に片っ端から電話したところでしょう。しかし今はインターネットのサイトにて日本全国あまねくピアノ教室が登録されており、検索してフィルターにかけて絞り込み、メールで問い合わせる事ができます。ほんとうに便利な世の中ですよね。
 2016年春。
 近隣でショパンに詳しそうな教室を4つに絞り込みました。
 一件目。
 湘南地域の教室でショパンを中心に演奏活動もされている女性の先生。思いの丈の熱意をメールに書き込み、問い合わせたら翌日すぐに返事が来ました。
 「成人男性はお断りしています」。
 熱意は理解しますが、ということでした。食い下がる余地がありません。ということで…。
 二件目。
 「レッスン枠に空きがなく、皆様にはお断りしている状況」。
 同じくショパンなど演奏活動もされる女性の先生。翌日すぐにご丁寧な返信を頂いたが結局お断りでした。自分が男だからなのか、と疑心暗鬼に。
 三件目。
 返事なし。自分が男だからなのか?
 4件目。
 「子どもが産まれたばかり」。
 子ども?本当?ますます疑心暗鬼に。

 ピアノ教室をネットで調べてすぐ問い合わせ。便利な世の中だな。と思ったのに実際はこんなもんです。なんだかんだで、体よく成人男性を警戒して断られたんだな、とがっかりでした。
 男性の先生に教わったらどうですか、など、お断りの中アドバイスされたりもしましたが、男の先生って探してもなかなかいません。自分が近隣で調べた中では一人もいませんでした。こちらとしては先生が女性とか意識していなくて、純粋にショパンを教えてほしい。それだけなのに、とても残念でした。
 でもやっぱりそうですよね。バレエ教室で生徒の男性から暴力を振るわれる事件があったり。見ず知らずの男を教室に招くことを女性の先生が警戒するのも無理はありません。
 春から教室を探していたのにとうとう秋になってしまいました。仕方がないので気を取り直して、検索フィルタの地域を広く設定しました。少々家から遠いけど良さげな教室を見つけたのでメールで問い合わせてみました。そしてあきらめムードのなか、2日後に返事。
 「よろしければ体験レッスンにいらしてください」。
 やった!ついに教わることができるかも。
 2016年9月末。体験レッスンに臨みました。私より少しお若いながらもベテランの女性の先生。ヤマハのグランドピアノに向かい、グダグダのショパンの舟歌と別れのエチュードをみていただき、厳しいアドバイスを頂戴したもののレッスンはお受けできるこいうことに。即決で教わることを決意しました。
 家まで小躍りして帰路につきました。
 ところがこの日から3週間後、よもやのメール。
 心が大揺れに。
苦難の先生探し(下)に続く。

2017年2月10日金曜日

苦難の先生探し(上)

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 2014年春。
 30年のブランクは甘くありません。すっかり譜面が読めなくなってしまいました。特に五線譜の下のおたまじゃくしが何の音か見えない。楽譜を指さしながらシ、ラ、ソ、ファ、ミと下ってようやく判明、という具合。指もかつてのように思うように動きません。
 よちよち歩きに戻った指で、ソチ五輪の真央ちゃんの演技の曲、ノクターン2番に手を付けてみました。半年もかかりましたが、大学時代に我流でやったことがあるおかげでなんとか最後まで弾けるようになりました。
 そしていずれはバラード、スケルツォを。夢を見るのは自由です。それにしてもいい時代になったものです。聴いてみたい、弾いてみたい曲がYouTubeを検索すればどんどん出てきます。家を片付けていたら、ソナチネアルバムのレコードが出てきました。40年以上前に子どものころ参考にできたお手本といえば、レコードぐらいだったのですね。
 3年前はお恥ずかしながら、有名なピアニストをあまり知りませんでした。せいぜい中村紘子さん、ブーニン、ホロビッツ、ルービンシュタインぐらい。YouTubeで大好きなバラードを検索していたら、貴公子のような風貌、華麗な運指、ソフトペダルから足を外す時のアクション、なにもかもが格好良すぎるピアニストを見つけ衝撃を受けました。ポーランド出身でショパンコンクールの覇者でもあるツィマーマンでした。彼のバラードはとても素晴らしかったのですが、それ以上に感銘をうけた作品がありました。
Zimerman plays Chopin Barcarolle Op. 60
 ショパンの舟歌。重ね重ねお恥ずかしながら、私はこの名作をあまりよく知りませんでした。八代亜紀の舟歌ならよく知っていたのですが(こちらもしみじみ名曲ですね)。発表会のトリで先生が弾いていた記憶があるぐらいでまじめに聴いたことがなかったのです。
 この曲は、不思議なもので何度聞いても全く飽きません。連日、アマチュア、プロ関係なくさまざま演奏を聴いてみました。おそらく千回以上は聴いたことでしょう。ポリーニ、アルゲリッチ、ダンタイソン、アシュケナージ...。この舟歌がきっかけでいろんな名ピアニストを知ることもできました。
 バラード1番をいつかはと思っていたのに、いつしかこの曲が目標となりました。
 2015年秋、全音ピアノピースの舟歌を購入しました。基礎的なことはすっとばしていきなり大作に挑戦です。最初の3小節に2カ月以上費やし、重音トリルに苦闘し、終盤のややこしい和音もなんとか譜読みし(たつもり)、猛練習して半年。しかしあるレベルからいっこうに上達する気配がなくなってきました。
 我流では限界があるのかも。先生についてきっちり教わるべき時かな。そう感じて、ピティナ・ピアノ教室紹介(http://www.piano.or.jp/teacher/)というサイトで、近隣市町でショパンを本格的に教えてくれそうなところを検索しました。ショパンに造詣が深い先生にこだわり、教えてもらえればいいなという教室を5つほどピックアップ、門戸をたたくことになりました。
 しかしここから想定外の苦難が始まったのです。
(続く)

2017年2月9日木曜日

ピアノ歴 後編

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(48歳〜今)
 ソチ五輪の真央ちゃんの演技にかかっていたノクターン2番に触発され、おやじはとうとうピアノを再開しました。
 我流です。
 でもピアノを弾くのが楽しくて、我を忘れて気がつけば3時間などざら。家内から「家のことをもっとやれ」とおしかりをうけてばかりでした。
 ある会社の昼休み、銀座の楽器店で全音ピアノピースの「英雄ポロネーズ」と「舟歌」を見つけ、購入したらすっかり発表会前の子どもの気分に。どきどきわくわくでショパンの大曲に挑みました。譜読は、まあ、変な音が鳴っていなければ少々楽譜通りでなくてもいいか、と、あってはならない適当さ。
 とはいえ憧れの舟歌は案の定、譜読みに苦しみました。転びまくりで、何度も何度も何度も立ち止まります。曲冒頭、一番低いド#の重音から始まる2小節が、やたらややこしい。わずかこの2小節。たったこのこ2小節をまともに弾けるようになるだけで2カ月以上を要しました。そこからはごまかしごまかしで、先に進んでみました。そして、弾いて実感するメロディーの美しさ、ショパンならではの微妙な音のずらし、構想の素晴らしさ。たどたどしく音符をたどってですら感動し、涙しそうになりました。弾きながら感動したのは、この舟歌が後にも先にも初めてでした。
 すぐにでなくていい。でもいつかきれいに弾きこなしたい。漠然ではあるけれども目標ができました。
 とはいえ、我流ではとても人にお聴かせできるような演奏はいつまでたっても無理であろう。2016年春、一念発起し、先生につこうと決心しました。舟歌への道はここから始まる。

 次回は「苦難の先生探し」。 

2017年2月8日水曜日

ピアノ歴 前編

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(5歳〜14歳)
 大阪市内のピアノ教室に約10年通う。ソナタの2冊目の途中までやっていたと思います。やさしい先生でしたが当時から病気がちで、代理に音大に通う娘さんから教わったりもしました。5年ほど前から久しぶりに年賀状でごあいさつさせていただいていましたが、3年前にお亡くなりになってしまいました。
 小学生時代は極めて不真面目な生徒で、稽古日の土曜日、学校から帰って大慌てで練習。週たった1回の練習でレッスンに臨むという怠慢ぶりでした。それでも続けていてよかった。中学生になってピアノのを弾く楽しみがようやくわかり、多少は真面目な生徒に。
 発表会では、12歳=トルコ行進曲(モーツァルト)、13歳=子犬のワルツ、14歳=軍隊ポロネーズをやりました。
 しかし家庭の事情で中3の夏前に家からピアノが無くなり、もったいないことにピアノをやめてしまう。

(15歳〜18歳)
 家にピアノがなく、ピアノ成長期に弾けなかったのは誠に残念。代わりに部活のラグビーや麻雀に明け暮れる日々でした。

(19歳〜23歳)
 大学入学で上京し、銀座で見つけた楽器店で電子ピアノを触っていると無性に欲しくなり、金もないのに購入を決意。もちろん分割で(20回払い)。当時、電子ピアノは高く20万円以上しました。今この値段を出すとかなり良いものが買えますね。
 風呂トイレなし4畳半アパートでヘッドホンを耳に、でたらめショパンを弾き散らかしました。この5年間(留年したので)で我流ながら中学時代より腕が上がったような気がします。

(24歳〜48歳)
 就職したとたんピアノを全く弾かなくなりました。結婚し娘が2人でき、大学時代に買った電子ピアノを習い始めの長女が弾くようになりました。しかしこの電子ピアノも大学のときから15年以上を経てついに故障。気の毒に思った家内の母が、中古ながら白いヤマハのアップライトピアノを買ってくれました。次女もピアノを習い始め2人でまばゆい白ピアノで稽古に励んでいました。しかし2人の娘たちは高校受験を理由に稽古を中断しそのままピアノはやめてしまいました。
 何年も弾かれることがないピアノを、中学まで習っていたので腕には覚えがある家内が不憫に感じ、家族のなかでただ一人ポピュラー音楽を中心に音色を奏でていました。私は40を過ぎてもピアノに関心が沸かず、せいぜいビリー・ジョエルの楽譜を手に入れて弾こうとするも、譜面が読めなくなっていたことに驚愕しました。結局1曲もまともなレパートリーを作れず鍵盤に触れない日々が続きました。
 50を前にしてようやく転機が訪れました。ソチ五輪の期間中、仕事の都合で毎夜五輪をテレビを見ることになりました。そこで耳にしたのがショパンのノクターン2番、フィギュアの浅田真央の規定演技の曲でした。この曲なら今からやれば弾けるようになるかも。
 重いフタを開け、久しぶりに鍵盤にじっくり触れる日々が続きました。ビリーはなかなか弾けなかったのになぜかノクターン2番はころびながらもなんとか弾けるようになりました。やがて別れのエチュード、さらに英雄ポロネーズ、舟歌と大曲に手を出すようになりました。演奏はデタラメですが。こんなに楽しかったんだ。ピアノを引く楽しさをまた思い出しました。

(48歳〜今)へ続く。

2017年2月7日火曜日

初ブログに挑戦

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 はじめまして。葉山のやまさんです。
 ニックネームの通り、神奈川の葉山在住、2017年2月現在51歳のおやじが初めてブログに挑戦します。 
 2016年秋から37年ぶりにピアノ教室に通い始めました。大好きなショパンの「舟歌」を我流で挑戦していましたが、壁に当たり先生につくことに。しかしいざ習うにあたり、ショパンのいやピアノ曲の最高傑作で超難解な舟歌を教えてくださいなんぞ、恐れ多くて言えなくなってしまいました。物事には順序というものがあります。
 そんなわけで今はハノン、ツェルニー40番、そしてショパンの初級、中級程度の曲を教わっています。

 今後、アラフィフのピアノ再開を中心に、自作オーディオ、ビートルズを中心にポップス、マラソン、4年前大学時代以来再開した空手、とかも語りたいと思います。

緊張克服は場慣れ

    先月、サークルの発表会がありました。   街ピアノにトライしてきたのも、発表会の緊張に慣れるためでした。     以前も書きましたが、発表会といえば、大人になってから初めて出たのがちょうど 5 年前。当時 51 歳で、先生から習うのは 14 歳の時以来 37 年ぶりです。...