2017年2月12日日曜日

苦難の先生探し(下)

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 2016年10月。
 横浜北部の住宅街にある教室にて月2回、ワンレッスン1時間、私が好きな曲をご指導頂くということになりました。
 体験レッスンを経て本レッスン初日。先生の教室は駅から徒歩30分。バスを使ってもなんだかんだで20分以上かかるので徒歩を選択。10月頭にもかかわらず最高気温30度と真夏日でした。めちゃめちゃ汗っかきなおっさんにはこたえました
 汗をふきふき、念願だったショパンの舟歌と別れのエチュードを見ていただきました。
 舟歌の序盤で一旦止まって「独学でよくここまで」と先生。「いえいえ」と冷汗で謙遜。そこで先生、流れる私の汗を見て冷房を強に。
 せっかく部屋を冷やしていただいたのに、さらにわたしの発汗を促すお話。
 舟歌は8分の12拍子。拍を意識しないと聴いてる人には違和感というか気持ち悪いと…。
 拍?普段オタマジャクシばかり追っていた自分が意識したことがありません。拍ってリズムのことですよね。でもこれは大事ですよ、きっと大事ですよ、拍。いやはやしかし、舟歌が8分の12拍子とは初めて知りました。というかそもそも楽譜の頭にはっきり書いてあるではないか。全然見てませんでした。自分のあまりのでたらめぶりの恥ずかしさと、炎天下で30分歩いてきたせいとで、それほど熱演したわけでもないのにもう汗だくつゆだく。
 続く別れのエチュード。こちらのレッスンも目からウロコでした。特に中盤のややこしいところ。いくら練習してもうまくならなかったのに光明がさすアドバイスを頂きました。別れのエチュードは練習曲としていろんな要素があるけれど、中盤は、2(人差し指)+5(小指)、1(親指)+3(中指)の練習曲であると。確かに譜面を見るとほとんど2+5と1+3を指定しています。この指定指番号を守るだけで弾きやすくなると。確かに。
 あっという間の1時間でした。家に帰って復習するのが楽しみで仕方がありません。
 それにしても気がかりな点が一つ。先生の教室が遠いんです。会社から1時間半以上。うちからはなんと2時間もかかりました。強いモチベーションがあるのでなんとかなっていますが、本当に遠い。
 そして教室に通って3週間ほどして一通のメールが来ました。
 「頂いたメッセージ(教室のホームページの問い合わせ欄に書いた私のメッセージ)がどうしても心に残っており、もしまだピアノの先生をお探しでしたら…と、不躾ながらご連絡を致しました」。
 5カ月前に断られた先生からでした。レッスン枠が1年半ぶりに空きが出たとのことでした。自分が男だからということではなく、本当に空きがなく断られたのでした。あとひと月早く申し出てくれたら!
 今の横浜北部の教室は家から2時間。そして空きが出たという教室は自分がやっている神奈川県藤沢市の空手道場からすぐ近くで原付きで30分ほど。そしてなによりもともと教わりたかった先生です。
 踏ん切りは早くつけるべきだろう。猛烈な葛藤で悩みまくった末、10月末、せっかく最初に受けていただいた横浜の先生はお断りする決意をしました。そして新しい藤沢市の先生で体験レッスンを受け、予想通りショパンに対する造詣の深さに猛烈に感銘。半年も教室選びに難航したのに、わずか1カ月で教室を変更することになりました。
 2016年11月初旬、新境地の藤沢の教室で初レッスン。
 そして先生。
 「来月、発表会がありますが出ませんか」。
 いきなり発表会?しかも来月?
(苦難の先生探し)はこれにて終了。次回は(発表会)

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