
先生につこうと一念発起。紹介がないので、昔なら電話帳のピアノ教室の欄を調べて、上から順番に片っ端から電話したところでしょう。しかし今はインターネットのサイトにて日本全国あまねくピアノ教室が登録されており、検索してフィルターにかけて絞り込み、メールで問い合わせる事ができます。ほんとうに便利な世の中ですよね。
2016年春。
近隣でショパンに詳しそうな教室を4つに絞り込みました。
一件目。
湘南地域の教室でショパンを中心に演奏活動もされている女性の先生。思いの丈の熱意をメールに書き込み、問い合わせたら翌日すぐに返事が来ました。
「成人男性はお断りしています」。
熱意は理解しますが、ということでした。食い下がる余地がありません。ということで…。
二件目。
「レッスン枠に空きがなく、皆様にはお断りしている状況」。
同じくショパンなど演奏活動もされる女性の先生。翌日すぐにご丁寧な返信を頂いたが結局お断りでした。自分が男だからなのか、と疑心暗鬼に。
三件目。
返事なし。自分が男だからなのか?
4件目。
「子どもが産まれたばかり」。
子ども?本当?ますます疑心暗鬼に。
ピアノ教室をネットで調べてすぐ問い合わせ。便利な世の中だな。と思ったのに実際はこんなもんです。なんだかんだで、体よく成人男性を警戒して断られたんだな、とがっかりでした。
男性の先生に教わったらどうですか、など、お断りの中アドバイスされたりもしましたが、男の先生って探してもなかなかいません。自分が近隣で調べた中では一人もいませんでした。こちらとしては先生が女性とか意識していなくて、純粋にショパンを教えてほしい。それだけなのに、とても残念でした。
でもやっぱりそうですよね。バレエ教室で生徒の男性から暴力を振るわれる事件があったり。見ず知らずの男を教室に招くことを女性の先生が警戒するのも無理はありません。
春から教室を探していたのにとうとう秋になってしまいました。仕方がないので気を取り直して、検索フィルタの地域を広く設定しました。少々家から遠いけど良さげな教室を見つけたのでメールで問い合わせてみました。そしてあきらめムードのなか、2日後に返事。
「よろしければ体験レッスンにいらしてください」。
やった!ついに教わることができるかも。
2016年9月末。体験レッスンに臨みました。私より少しお若いながらもベテランの女性の先生。ヤマハのグランドピアノに向かい、グダグダのショパンの舟歌と別れのエチュードをみていただき、厳しいアドバイスを頂戴したもののレッスンはお受けできるこいうことに。即決で教わることを決意しました。
家まで小躍りして帰路につきました。
ところがこの日から3週間後、よもやのメール。
心が大揺れに。
苦難の先生探し(下)に続く。
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