2017年12月28日木曜日

魔物現る?


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 いよいよ本番。


 精神と体が幽体離脱?気持ちの上で緊張していないつもりだったのに、いざ舞台のピアノを前にすると、手足が震えていることがわかったのが昨年の発表会。

 さて。今年は前回と同じ舞台なので勝手はわかっているつもりだ。
 前方のおじぎラインで一礼し、イスの位置を確認し、息を吸い込んで落ち着くよう努める。そして出だしの「シ」をそろりと弾いてみる。すると…。
 「ん?」
 一オクターブ高く弾いてるやないか。いきなり普段ではあり得ない間違い。しかしこれで緊張はほぐれたかも。よし、今年は手足は震えていないぞ。
 
 まだ曲は始まっていいないので、気を取り直して、再開だ。音を抑えてたんたんと序盤を進める。スタインウエイ特有の軽やかなタッチ。弾むように戻ってくる鍵盤。心地よく前半部分は流すことが出来た。

 そして中盤。右手の25ー13で音が抜けないよう注意し、フォルテとピアノのコントラストを意識して急がずゆっくり弾いて、最初の難所を迎え撃つ。
 増4度で右手ジグザグ上昇、左手下降のおどろおどろしい不協和音の4小節だ。音が少し抜けたが、止まらないようにして、誤魔化して辛うじて通過。そしていよいよ最後の難所、両手25ー13の跳躍重音を迎える。
  ここも急がず落ち着いて、と思いきや最初の2小節ほどでいきなりつまずく。止まらず誤魔化そうと試みるが復帰できない。少し戻って再復帰!まただめだ。もうわけがわからなくなり一気に進めてa tempoのところまで飛ばしてしまった。

 中盤の難所でやらかして頭が真っ白になってしまった。このあと、実はどう弾いたかほとんど覚えていない。

 魔物が現れそうな部分は十分わかっていたのに、またやられてしまった。
 悔しい気持ちで一杯だ。できることならば最初から弾き直したいところだが、そうはいかない。これが本番というもの。大勢の観衆の前で魅了するプロは本当にすごいと痛感した。分野は違うが、体操やフィギュアなど一発勝負のアスリートたちも本当にすごいと思った。本番で普段の力を発揮することは本当にすごいことなのだ。

 とはいえリベンジしたいな。そういえば、ピティナステップなるものを以前先生から教えてもらった。
 これに挑戦してみるか。

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2017年12月25日月曜日

舞台の魔物

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 広い舞台にぽつんと置かれたスタインウェイ。
 普段は巨大に見えるグランドピアノが、いざ舞台に立って目の前にしてみると、ものすごく小さく感じられる。不思議。
 そしてタッチの軽やかさ。濃厚で艶々した音色。家のアップライトとは雲泥の差だ。
 
 しかし、いざ自身の演奏となると、そんな高級なピアノを堪能する余裕もなく、舞い上がってしまうのが残念なところ。

 1年前の冬、37年ぶりの発表会に臨んだ。
 苦難の先生探しからようやく見つかった教室が、発表会まで1カ月ということで、出ることになった。曲はショパンの中で最も易しく誰でも知っているノクターン2番。
 ひと月で突貫で仕上げたつもりが、本番ではあまりのグダグダぶりに、舞台に潜む魔物の存在を確信した次第。

 さて2017年のクリスマスイブ。今の教室で自身2回目となる発表会を迎えた。
 演目のショパンの別れのエチュード。A、B、Aという構成で、Aは比較的易しいが、中盤のBがかなりたいへん。
 自分にとって難所は2つ。

 重音で右がジグザグに上昇、左が下る不協和音の4小節。
 そのあとの右も左も2-5、1-3で跳躍する不協和音。

 どちらかというと前者のジグザグが苦手で、ここを直前に猛練習したのはすでにお伝えした通り。後者の2-5、1-3は、まあ、なんとかなるかと。
 
 本当になんとかなるのか。さて本番では…。

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2017年12月23日土曜日

時間、あるようでない

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 あるようでない時間。ふた月前は余裕綽々だったのに直前にジタバタして、とうとうあした発表会となってしまった。



 ↑は、前回書いたスランプの部分、別れのエチュードの中盤、悪魔の音程、増4度の3小節の最初の小節。やればやるほどおかしくなり、この3日間、おそらく1000回以上弾いただろう。

 左手は重音で下がるだけだが、右は上がって下がってのジグサグ進行。

 そこで見つけたyoutube動画。
 トム・バートンさんのチュートリアル

 これははかなり参考になった。特に、ジグザグの上の部分にアクセントをつける練習はなかなか良かった。
 そしてさらに参考になったのが、コルトーさんの楽譜の解説だった。
 親指抜きでやるというもの。これをもっと早くからやるべきだったと後悔。親指を省略することで、ジグザグの上の部分の音を支える小指を意識できる。こいつは目から鱗。
 発表会まで残すところ一日でようやく形になってきた。


 実はこの曲はこの後にさらなる難所、1−3、2−5の跳躍重音がある。が、どちらかというと先のジグザグ進行の方が苦手でそちらに時間を費やしすぎて、1−3、2−5の跳躍重音にかける時間がほとんどなくなってしまった。ここはつい弾き急いでしまい、そしてグダグダになってしまうこと多々、なのだ。

 あと1週間あれば…。
 いやたとえさらに1週間あっても、またあれやこれやといろいろ後悔するものなのだろう。

 そしてきょう、発表会前日の最後の教室での稽古があった。

 先生の最後のアドバイス。

 (上記の不協和音に関して)正直なところ、よほど耳が肥えた観客でない限り、外しても気がつかれにくい。
 間違った時にバレないよう誤魔化すのもテクニックの一つ。

 要は開き直りでありますな。



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2017年12月21日木曜日

悪魔のループ

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 発表会まで残すところ1週間を切った。
 にも関わらず今スランプなのです。

 ピアノの練習でスランプなんて今まで感じたことがなかった。陥るレベルになかったから当然ではあるが。それにしても、練習すればするほどおかしくなる。どんどん下手になる。この1週間ほどずっとこんな状態。いやはや参ったな。

 さて、先日の稽古は、発表会まで残り2回の稽古。 私は神奈川の葉山に住んでいるが、教室は藤沢にある。普段は30分ほどかけて原チャリ通いだ。葉山→逗子→鎌倉→藤沢と1町3市をまたぐ長旅で、海岸線と内陸側を走るルートがある。
 この日は諸事情で、原チャリではなくママチャリで海岸線ルートで行った。本当は違反だが、私は曲を聴きながら自転車を漕いでいた。そしてふと、今の発表会が終わったら次の曲、どうしようか、とか思い当たった。その時聴いていのがショパンのノクターン全集。そうだな、ノクターンの中からどれか選ぼうか。逗子海岸辺りを疾走しながら思いにふけっていた矢先のこと。

 普段は穏やかな逗子の海は激しく白波を立てて道路にまでしぶきが飛んでくる。しかも暴風。舞い上がった浜の砂がパチパチ顔を叩きつけて痛いし目にも入ってくる。最悪なのが逆風。1キロ以上、猛烈な坂道を登るかのような風の抵抗に逆らうも、全く進まない。やがて峠で本当の登り坂。教室に無事たどり着けるだろうか。

 いやはや。ヘッドホンで聴いているノクターンとは全く違うシチュエーションに辟易した。この状況、むしろ、大洋のエチュード?いや革命のエチュードか、それとも木枯らし?激しめのエチュードがぴったりだ。
 普段4、50分で行くところ1時間以上かかってしまった。先生の教室に着くころ、太ももは自転車を漕ぎ疲れてパンパン。そして真冬なのに汗だく。顔にこびりついた砂を落とし、汗をぬぐいながら、レッスンに臨んだ。

 ハノン19は次回に持ち越し。
 ツェルニー40の9は無事終了。
 
 レッスンの合間、奇遇にも先生からも、発表会が終わったら次の曲、どうしましょう?うむ、まだ決めていなかったがノクターンから何かにしよう。先生はパデレフスキーの楽譜を持ってきて手渡してくれた。そして私が、ぱらっと開いて目に止まったのがこれ。

 ノクターン27−2。

 重音の進行が多く、将来弾きたい舟歌への練習にも良さげかなと思って即断。提案してみたら、先生もこの曲が大好きということで、即決した。


 さて話は戻って、冒頭書いたスランプ。それは別れのエチュードの中盤、悪魔の音程、増4度の部分であった。

 
 ここから4小節。通しでやると必ず間違える。
 そして部分練習。できるようになる。再び通し。間違える。部分練習、できた。通し。間違える。悪魔のループだ。

 悩んで、いろんなサイトをググっていたら下記の動画を発見した。 

 トム・バートンさんのチュートリアル

 これを真似て少し良くなったような気がするが、はてさて。今度通しで自分の動画をとってみよう。


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2017年12月15日金曜日

発表会まで1週間あまり

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 表題の通り、発表会まで1週間ちょいとなりました。
 曲は、ちょうど1年前に教わった別れのエチュード。

 発表会の選曲に関しての打診は今年夏。正直、新曲をやる自信がなかった。
 というわけで、以前に教わった曲から選ぶことにした。

 先生に提案した候補は2曲。1年前に教わった別れのエチュード、そして3月に教わった幻想即興曲。
 演奏効果が高そうな幻想即興曲かな、と個人的に思っていたのだが、先生からは別れのエチュードを強く薦められ、あっさり、別れ、に決めた次第。
 10月末から発表会の曲として、再びレッスンを受けることになった。

  ところで、現在受けているレッスンは、練習曲として、ハノンの10番台、そしてツェルニー40。これに発表会用の曲の別れのエチュード 。ん?これって全部練習曲やんか。どおりでいつもやたら腕が疲れるはず。

 家での練習はツェルニーメインの日々が続いた。肝心の別れのエチュードに割く時間は短く、苦手な中盤の跳躍不協和音のところばっかりやって終わりという日々が続いた。中盤は皆様御存知の通り、結構大変。自分は腕の脱力がうまくできないせいか、すぐに疲れて長時間練習できない。しかもすぐ飽きる。

 一度教わった曲だし、と楽観して、あまり練習時間を割かなかったせいもあるのだろう。毎回のレッスンは目からウロコなのだが、発表会ひと月前になっても仕上がる感じがしなかった。

 続きはできれば近日中に。別れのエチュードを弾くにあたって、気をつけるべきポイントを備忘録代わりに書けたらなと思っています。
 

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2017年12月14日木曜日

ピアノブログ復活です

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 ピアノブログ復活です。

 特に何があったわけでもないのですが、つい億劫になりピアノの書き込みは気が付いたら8カ月ぶりでした。これを機にまた、舟歌への道を目指し、ぼちぼち書きます。

 昨年の苦難の先生探しの末、38年ぶりにピアノレッスンを再開して11月ではや1年。

 前回の書き込みが4月末が最後で、ハノンは7番、ツェルニーは4番、曲は幻想即興曲までした。

【現在】
ハノン   19番
ツェルニー 40番の9
曲     幻想即興曲→子犬のワルツ→軍隊ポロネーズ→ノクターン遺作→

 ツェルニーが全然進んでいませんねー。一番時間をかけているのですが、5、4の指がくっつく、8分音符の再現ができるまで、とやっていると、一曲クリアにだいたいひと月半。

 そして、とにもかくにも、12月24日に発表会を迎えることになりました。

 曲は今の先生に最初に教わった別れのエチュード。発表会でやるに当たり、もう少しブラッシュアップしたいなと思い、今猛連中であります。

 
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緊張克服は場慣れ

    先月、サークルの発表会がありました。   街ピアノにトライしてきたのも、発表会の緊張に慣れるためでした。     以前も書きましたが、発表会といえば、大人になってから初めて出たのがちょうど 5 年前。当時 51 歳で、先生から習うのは 14 歳の時以来 37 年ぶりです。...