2020年1月28日火曜日

ハノンスケール、やっと終了

 以前にも当ブログで話題にしましたが、40年以上前にやっていたドラマ、赤いシリーズの「赤い激流」ってご存じですか? 赤いシリーズといえば、山口百恵と三浦友和主演のシリーズでしたが、唯一例外の作品が竹下景子、水谷豊主演のこの「赤い激流」でした。水谷豊演じる若きピアニスト田代敏夫が父親殺しの疑いを晴らしながら、ピアノコンクールの優勝を目指すという作品でした。

 コンクールの課題曲はショパンの英雄ポロネーズなど。ドラマを通じて初めてこの曲を知り、なんてかっこいい曲なんだとほれぼれしたものでした。

 数年前、このドラマを久しぶりに通しで見返していたら、主役の敏夫がいやいや練習曲を弾かされているシーンに遭遇しました。上昇して下がって最後はカデンツァ。これはハノンのスケールに間違いない。練習曲を弾くことをいやがる敏夫に対して先生役の宇津井健が、「これをやらないとコンクールに勝てないんだ」と諭していたのが妙に印象に残っています。

 さて、前置きがとても長くなりましたが、1年掛かりでハノンのスケールがやっと終了しました。ハノン39番のことです。
 とにかく一番最初のハ長調が一番苦労しました。すらすら弾いているつもりが、いつのまにやら指番号が狂って、最後には指が余ったり、足りなくなったり。ハ長調だけで、丸をもらうまで一月以上かかりました。敏夫と同じようにいやになりそうな自分を何度奮い立たせたことか。

 スケールって本当に大事な練習。ショパンでもやたら出てきます。
 これを経ずしてショパンに触れようなんて本当に愚かな自分。

 ハノンはやっと半分を超えたところですが、この先さらに重要なアルペジオも控えています。
 やっぱり、ハノンを終わるまでは、英雄ポロネーズ、そして舟歌は封印ということで。

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2020年1月18日土曜日

エチュードを超スローで

 下手に限って、スピード凶。
 止まらなくて良いとこなのにやたらとブレーキ。

 こんなドライバー、迷惑ですよね。

 でもピアノを弾く時も同じことだったりします。
 うまく弾けないのにどんどんスピードアップするのは、指のコントロールができないから。
 また、演奏会の時は止まってはだめですよね。間違えても気付かれないよう進むのは案外難しいのですが。
いずれにしても原因は速く弾きすぎるから。これでだめになることは良ーく分かっているつもりです。

 ショパンは弟子にエチュード101をものすごくゆっくり弾くことをお勧めしていたそうです。この曲は、白鍵ばかりの大跳躍のアルペジオ。ミスタッチを誘います。でもプロの演奏はものすごく速いです。この難曲を試しに、手首の回転だけを意識してものすごくゆっくり弾いてみたら、あら?以外といける?早いと絶対無理ですが、超ゆっくりだと譜読みが比較的簡単なので、なんとかなりそうか。

 まあ101は今後の課題として、これまでやったショパンエチュード3曲をゆっくりやってみることにしました。

 103別れのエチュード。これは中級以上の愛好家なら一度は通る道?中盤の左右52-13の重音が最難関です。ここは超スローで。でもここは相当ゆっくりでもかなり難しいですね。

 1011。音はとてもかわいいのに、楽譜を見ると最初から最後まで、音符が縦に串の用に刺さった分散和音の連続。私はこのエチュードを楽譜の見かけから「焼き鳥エチュード」と呼んでいます。分散和音は最低でも10度、最高で13度もあり、音の跳躍がミスタッチを誘いまくります。これを絶対ごまかさないように、手首の回転を意識して超ゆっくりでやってみたら。。。うむこれは案外いけるかも。

 251。これもとても美しい曲ですが、やたら大股に指を広げるアルペジオの連続が苦しい。手首の回転を意識して、ごまかさないよう正確に超スローで。うむこれも速度を落とせばいける。

 譜読み段階ではゆっくり弾いていたものですが、少し弾けるようになったらとたんにスピード凶に!こんなことってよくありますよね。でもいきなりプロのまねをしてもミスタッチ、音抜け、破綻してストップ…。などろくなことがありません。ここは格好を付けず、人に聴かせるわけでもないので超、超スローで毎日この3曲はやってみることにしました。

 それにしても流石にエチュード。超スローでも手をやたら酷使するのですが、そのおかげか、弾いた直後は手が大きくなったような錯覚に陥ります。これは本当にいいかも。

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2020年1月14日火曜日

楽譜、高い?安い?

 大して弾けもしないくせにうちには楽譜がいっぱいあります。本なら「積ん読(つんどく)」状態。
 なのにまた買っちゃいました。それも、とても高いやつ。

 パデレフスキ、エキエル、コルトー、全音。..。ショパンの楽譜っていろんな版があります。そして今回購入したのはエキエル版のショパンノクターン集。ネット通販で5千円以上しました。ノクターンに関してはすでに全音版、コルトー版を持っているにも関わらず。

 高い買い物で後ろめたかったので領収証は家内に見つからないように、読み終わった新聞に挟んで紛れ込ませていたのに、ちゃっかり見つかりました。
 楽譜到着の翌朝。
 「高い楽譜買ったでしょう!」。
 「今度のは音符が大きくて見やすいねん。それに見て、ノクターン2番の別バージョン。これはエキエル版にしか載っていないし」。

 家内は不満げでしたが、なんとか納得してもらいました。

 早速使ってみます。ん?題字って普通は表紙の上のほうにありますよね。ところがこのエキエル版って題字が表紙の下の方にあるんです。それで一瞬上下逆さに見えていつもぎょっとします。まあそれはたいしたことではないんですが。

いざ開いてみると、本当に音符が大きい!老眼のわたくしの目にとても優しい。そしてまず気付くのは全音版と比べて指番号が結構違います。どちらが弾きやすいかは好みが分かれるところ。必ずしもエキエル版がいいとは限らない感じです。
強弱の指定も全音版、コルトー版と異なる部分があります。たとえばノクターン13番の最後の盛り上がりに入るところ。全音版、コルトー版は強弱指定は特になくクレシェンドで次への盛り上げに備える感じ。
ここがエキエル版ではピアニッシモだったりします。重音でやたら音が多いのにピアニッシモで弾くのは力をセーブするために逆に力が必要。次の盛り上がりに備えて音も完全セーブ状態ですね。この部分はエキエルの方がいいのかなあ。

ところで話は変わりますが、先日インターネット工事のため、ピアノの裏にある電話線を出すためにピアノを前に出したら!!!???裏からほこりまみれの楽譜が出てきました。それもずいぶん前に買ったやつ。コルトー版エチュード作品10。しかし同じ楽譜がすでにある。ピアノの裏側に何年も眠っていて気づかずに同じものを2つも買ってしまっていたのでした。12700円もするのに。

 これは家内には絶対内緒だ。


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2020年1月7日火曜日

血豆に負けずハノン

明けましておめでとうございます。

 新年早々、ジムで筋トレ中、左中指の先端をバーベルのバーと重りで挟んでしまい、血豆が!!ちょうど鍵盤を抑えるあたりなので、患部をかばいながらの練習です。

 先日も当ブログにてハノンのスケールについて触れましたが、今私がレッスン中のスケールもいよいよ終了間際。
ここまでくるとさすがに難しいです。いやほんとうにこれは難しい。

ロ短調。

中指(ソ)と薬指(ラ♯)って結構距離があるんですね。ここがとても弾きづらい。

ふと、昨年NHKのテレビ番組「らららクラシック」でハノン特集をやっていたを思い出しました。みなさん御覧になりました?これを見るとハノンのやる気倍増間違いなし。この特集を改めて録画映像を見たらそうしたらやっぱり。出演者の宮川彬良さんもハノン・ロ短調が一番難しく、苦労したとおっしゃってました。
ちなみにロ短調でショパンの代表曲というと、あの大曲、ソナタ3番なんですね。

ともかくここをクリアすればまもなく半音階、そしてようやくアルペジオも目前。

 舟歌への道、そして英雄ポロネーズへの道はまだ遠し。

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緊張克服は場慣れ

    先月、サークルの発表会がありました。   街ピアノにトライしてきたのも、発表会の緊張に慣れるためでした。     以前も書きましたが、発表会といえば、大人になってから初めて出たのがちょうど 5 年前。当時 51 歳で、先生から習うのは 14 歳の時以来 37 年ぶりです。...