以前にも当ブログで話題にしましたが、40年以上前にやっていたドラマ、赤いシリーズの「赤い激流」ってご存じですか? 赤いシリーズといえば、山口百恵と三浦友和主演のシリーズでしたが、唯一例外の作品が竹下景子、水谷豊主演のこの「赤い激流」でした。水谷豊演じる若きピアニスト田代敏夫が父親殺しの疑いを晴らしながら、ピアノコンクールの優勝を目指すという作品でした。
コンクールの課題曲はショパンの英雄ポロネーズなど。ドラマを通じて初めてこの曲を知り、なんてかっこいい曲なんだとほれぼれしたものでした。
数年前、このドラマを久しぶりに通しで見返していたら、主役の敏夫がいやいや練習曲を弾かされているシーンに遭遇しました。上昇して下がって最後はカデンツァ。これはハノンのスケールに間違いない。練習曲を弾くことをいやがる敏夫に対して先生役の宇津井健が、「これをやらないとコンクールに勝てないんだ」と諭していたのが妙に印象に残っています。
さて、前置きがとても長くなりましたが、1年掛かりでハノンのスケールがやっと終了しました。ハノン39番のことです。
とにかく一番最初のハ長調が一番苦労しました。すらすら弾いているつもりが、いつのまにやら指番号が狂って、最後には指が余ったり、足りなくなったり。ハ長調だけで、丸をもらうまで一月以上かかりました。敏夫と同じようにいやになりそうな自分を何度奮い立たせたことか。
スケールって本当に大事な練習。ショパンでもやたら出てきます。
これを経ずしてショパンに触れようなんて本当に愚かな自分。
ハノンはやっと半分を超えたところですが、この先さらに重要なアルペジオも控えています。
やっぱり、ハノンを終わるまでは、英雄ポロネーズ、そして舟歌は封印ということで。
←お読みいただきましたら
0 件のコメント:
コメントを投稿